桜を見上げて思ふこと

桜吹雪になる前の

力強い桜を見ると思い出すことがある。

30代で夫を見送った友人のこと

不慮の死だったので駆けつけたときは慌ただしく

声をかけようとしたら、喪服の準備の時だった。

不謹慎にも30歳半ばの友人のその姿の

あまりにも美しかったこと。

和室に入れなくて、しばし見とれていた断片的な記憶

少し肌寒い夜の田舎の桜並木と喪服姿がこの時期

錯綜する。

 

そしてまたひとひらの場面を思い出さなくてはならなくなった。

郷里で友人の

パートナーが天に召された。

二人が憧れるゲンズブールと

ジェーン・バーキンのようだった・・と勝手に思っている。

小説を出した彼女の本が

フランス語訳で出版されると本人から

聞いたのがついこの間だ。

 

音楽と絵と小説と、そしてなにより

お互いの才能を愛していた二人

彼が描く見事な色彩感覚のイラストに

彼女の卓越した文章のコラボのブログ

見られないのが残念だ。

かけつけることはできなかったけれど、落ち着いたら

ワインとお花を抱えて

シャンソンを歌う彼のフランス語を

からかいながら飲もう。

別れと旅立のこの季節。

満開の桜は悲しみを包み込み

潔く舞い散る桜は

私たちに強く生き抜く力を教えてくれる

だから桜は愛されるのかもしれない。

彼女のメッセージにこうあった。

「何があっても生き抜いてやる!」

そして今日はこの桜のブーケ

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